え、まあ、趣味とか雑事とかだぜ?
【鉛筆】
注意しなければならないのは、筆やペンが“指”の代替品であるのに対して、鉛筆はチョークや木炭と同族であると言う事だ。
ペンがインクを吸い上げて使役しているのに対して、鉛筆は身を粉にして働いている。文字通り。
彼のうちには奴隷や泥と同質の黒い芯が一本通っている。
有毒の、しかし柔らかいのが。
どうやって扱ってやっても、結局磨り減り短くなって行き、所有者に「みっともない……」と思われるとペン立ての底か引出しの奥へと消される。
黒い身を削られ、磨り減り、消えてなくなってしまえと手前で思っても、誰もそこまで使わない。
忘れられ、後に気付かれ、捨てられる。
しばしば、彼の最後っ屁を見ることはあるだろう。
彼の協力者の手によって……何故ならこのクレヨンに似た“短さ”がかの共謀者を駆り立てる……つまり、机でも壁でも押入れでも床でもどこにでも至る所に生命の証明を残そうとする。
彼は生きているうちは、いつでもとんがっていさせられたのだから、この共謀者との相性は良いわけだ。
真っ黒に塗り潰されたその証は、如何にも強く何回も何回も塗りたくっているのがわかる。
確かに闇のようだ。
しかし、光を照らすと表面の鉛がヌラリと反射する。
泥油のような有毒な光が。
子供がやってきて、ニヤッと笑う。
【筆】
頭に毛がはえている。
時に素晴しい仕事の立役者になる事がある。
だが、9割以上は綺麗な無垢の白紙を奇妙な役立たずのゴミに変える仕事に従事している。
故に男性名詞。
【万年筆】
非常に長持ちする経済的なペン。
基本的に安いものではないが、特に高価なものになると金持ちは年毎に買い替える。
割れた金の間に黒い液体を吸い上げ、吐き出し続ける。
【ボールペン】
よく頭の回るやつだが、一度詰まるともう役に立たない。
もっとも現代的なやつ。
注意しなければならないのは、筆やペンが“指”の代替品であるのに対して、鉛筆はチョークや木炭と同族であると言う事だ。
ペンがインクを吸い上げて使役しているのに対して、鉛筆は身を粉にして働いている。文字通り。
彼のうちには奴隷や泥と同質の黒い芯が一本通っている。
有毒の、しかし柔らかいのが。
どうやって扱ってやっても、結局磨り減り短くなって行き、所有者に「みっともない……」と思われるとペン立ての底か引出しの奥へと消される。
黒い身を削られ、磨り減り、消えてなくなってしまえと手前で思っても、誰もそこまで使わない。
忘れられ、後に気付かれ、捨てられる。
しばしば、彼の最後っ屁を見ることはあるだろう。
彼の協力者の手によって……何故ならこのクレヨンに似た“短さ”がかの共謀者を駆り立てる……つまり、机でも壁でも押入れでも床でもどこにでも至る所に生命の証明を残そうとする。
彼は生きているうちは、いつでもとんがっていさせられたのだから、この共謀者との相性は良いわけだ。
真っ黒に塗り潰されたその証は、如何にも強く何回も何回も塗りたくっているのがわかる。
確かに闇のようだ。
しかし、光を照らすと表面の鉛がヌラリと反射する。
泥油のような有毒な光が。
子供がやってきて、ニヤッと笑う。
【筆】
頭に毛がはえている。
時に素晴しい仕事の立役者になる事がある。
だが、9割以上は綺麗な無垢の白紙を奇妙な役立たずのゴミに変える仕事に従事している。
故に男性名詞。
【万年筆】
非常に長持ちする経済的なペン。
基本的に安いものではないが、特に高価なものになると金持ちは年毎に買い替える。
割れた金の間に黒い液体を吸い上げ、吐き出し続ける。
【ボールペン】
よく頭の回るやつだが、一度詰まるともう役に立たない。
もっとも現代的なやつ。
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【哲学】
動詞。または形容動詞。
名詞ではない。
哲学とはある状態や活動の事を指している言葉である。
タレスが夜空ばかりを見ていて溝に落ちたと言う話は示唆的である。
「あんたは遠い星のことはわかるらしいが、自分の足元のことはわからないんだね」
「そう。でも足元のことを知ろうとしたら、遠い星の事を諦めなければならないね。ところで、自分の足元の事は自分にしか関係がないから誰かに伝えるような事柄じゃないし誰の為にもならない。天空の事情の事は自分以外の人にも関係があるし誰かに伝えたら役に立つだろうね」
「それでやり返したつもり?」
「いいや、俺はまだ哲学活動の続きをしているだけ」
彼は溝の中からまだ這い出さないで、そう言った。
【思想】
一般的には、生き方や人間としての立場に関する考察。
つまり、各々の足元。
学問上では、解剖され検死され冷凍保存された哲学的成果。
つまり、直感の屍骸。
【思想家】
自分について喋りたい人。
自分についてだけ喋りたい人。
【哲学者】
『哲学の学者』か『哲学する者』かのどちらか。
前者は学生に悩みを提供し、後者は全人類に悩みを提供しようと躍起になっている。
故に、前者は学生に鬱陶しがられ、後者はほぼ全ての人に鬱陶しがられる。
動詞。または形容動詞。
名詞ではない。
哲学とはある状態や活動の事を指している言葉である。
タレスが夜空ばかりを見ていて溝に落ちたと言う話は示唆的である。
「あんたは遠い星のことはわかるらしいが、自分の足元のことはわからないんだね」
「そう。でも足元のことを知ろうとしたら、遠い星の事を諦めなければならないね。ところで、自分の足元の事は自分にしか関係がないから誰かに伝えるような事柄じゃないし誰の為にもならない。天空の事情の事は自分以外の人にも関係があるし誰かに伝えたら役に立つだろうね」
「それでやり返したつもり?」
「いいや、俺はまだ哲学活動の続きをしているだけ」
彼は溝の中からまだ這い出さないで、そう言った。
【思想】
一般的には、生き方や人間としての立場に関する考察。
つまり、各々の足元。
学問上では、解剖され検死され冷凍保存された哲学的成果。
つまり、直感の屍骸。
【思想家】
自分について喋りたい人。
自分についてだけ喋りたい人。
【哲学者】
『哲学の学者』か『哲学する者』かのどちらか。
前者は学生に悩みを提供し、後者は全人類に悩みを提供しようと躍起になっている。
故に、前者は学生に鬱陶しがられ、後者はほぼ全ての人に鬱陶しがられる。
【剣】
この漢字は主に両刃のものを指す。片刃のものは「刀」の字を用いる事が多い。
こいつはペンとしては甚だ大きく使いづらい。
かといって料理に用いるにも甚だ大きく使いづらい。
大工仕事には脆すぎるし、猟にもさっぱり適さない。
天秤棒にしたら肩が切れる。
農具としてやっても鎌にも鍬にも見劣りがする。
だから、結局、生きた人の肉を斬るくらいの仕事しか無い。
【テーブルナイフ】
剣の子供。
まだまだ練習で死んだ肉を斬っている。
【ペーパーナイフ】
悪い知らせではありませんように、という思いが込められている。
しかし、彼にはどうでもいい。
鈍い野郎だ。
この漢字は主に両刃のものを指す。片刃のものは「刀」の字を用いる事が多い。
こいつはペンとしては甚だ大きく使いづらい。
かといって料理に用いるにも甚だ大きく使いづらい。
大工仕事には脆すぎるし、猟にもさっぱり適さない。
天秤棒にしたら肩が切れる。
農具としてやっても鎌にも鍬にも見劣りがする。
だから、結局、生きた人の肉を斬るくらいの仕事しか無い。
【テーブルナイフ】
剣の子供。
まだまだ練習で死んだ肉を斬っている。
【ペーパーナイフ】
悪い知らせではありませんように、という思いが込められている。
しかし、彼にはどうでもいい。
鈍い野郎だ。
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映画、音楽、文学。と至って普通の趣味。 ああ、あと最近は自転車レースも好き
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