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え、まあ、趣味とか雑事とかだぜ?
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『バミューダ・トライアングル』って知ってます?
魔の三角形。
プエルトリコとバミューダ諸島の間に結ばれる三角形の海域のことですが、ここは事故が多いことで有名。
で、その事故というのも航行していた船や飛行機が突如消えると言うもの。
突然、連絡が途絶え、そのまま消息不明に……。

という都市伝説ですね。
実際には、気象的に不安定なところなうえ、大西洋の他のところでの事故も入ってるらしいです。
背びれ尾ひれってやつですね。

でも、僕はこれが嫌いじゃないんです。
謎の霧に巻かれて、消息を絶つメッサーシュミットとかスピットファイアとかなんか戦闘機。
いや、戦闘機全然まったく知らんけど。
で、霧が晴れたら全然見知らぬ機体とすれ違う。
なんと違う時代にきていたのだ!
ってやつ。

消失系と言うかそういうのは割と好きです。
有名なのは『マリー・セレスト号』事件ですね。

これはマリーセレストと名付けられた船がポルトガル沖で消息を絶ち、発見された時には船員が誰もいなかった。
船内の食堂には朝食がまだ手をつけられていないまま、残されていた。
まるで、人々が一瞬にして消え去ったかのように。
という話。

勿論、ことの信憑性や真実か否かが問題じゃなく、これが非常に奇妙な印象と謎を残すはなしだってこと。
何とも言えず良いですね、不思議ですね。
わくわくします。
原因としてはオオダコ、UFO、時間の狭間に迷い込んだ、などなどトンデモもありますが、半面でかなり現実的な話しもあります。
船員の氾濫などメリメの『タマンゴ』みたいな話しもあるようですが、どちらにしても、僕は謎は謎の方が良い。
話しとしては「どういうわけか消えてしまって、原因は今もわからない」ってほうが好きです。



『板こ一枚下は地獄』と言われるように、船は危険なものです。
確かに、船上で人は足を着いている。
しかし、考えようによっては、海上の薄い板の上に辛うじて乗っているだけとも言える。
四方八方の海。
今ある足場がなくなったら生きようもない。
実は非常に不安定で、死が身近にあるというわけです。
少々含意は違いますが、『ダモクレスの剣』を思い出します。
これは「権力とは常に死の危険の下にある」という雰囲気のある言葉ですが、ちょっと解説。
シチリアの王様がダモクレスという家臣に
「王様ってのはええもんでげすな」
と言われて
「じゃ、ちょっとやってみる?」
と答え、一日だけ王様をさせてみた。
ダモクレスは大いに楽しんでエヘエヘ言っていたのだが、王座に座ったとき、寒気を感じて何気なく上を見た。
上には髪の毛一本で吊るされた刀が下がっていた。
王というのは、常に死の危険と隣り合わせて、やっているものだ。
ただ安穏としてるわけじゃないのよ、という話し。
転じて、「危険と隣り合わせ」という風にも使うらしいけど普通は「権力と危険は〜」となる。
船で僕が想像したのは「欲」とか「成功」といったものですけどね。
もっぱら、大航海時代のイメージ。

ところで、話はかわるけど、古代中国には王は全て巫者、つまり司祭の役割があったそうで、あまり旱天や悪天候が続くと祈祷が行われて、それがダメなら、最後は王様が生贄になったり吊るし上げられたりしたらしい。
命がけである。
堯帝という伝説上の皇帝は、その地位を許由という家臣に受け渡そうとしたが、由は「いやしい話をきいた」として耳を洗ったそうな。
一方では、「中国って国は一国の権力者さえ卑しいと思う仙人的美学のある国だね」と思いながら、反面「やっぱり皇帝になって命を賭けて責任老いたくなかったのかな」とも思うわけ。


閑話休題。
海と言うと海岸。
海岸の恐い話。

まずはフジツボですよね。
浅瀬でケガをした。
数週間たってもヒザは痛いままだ、傷口は治っているのに。
どんどん痛みがまして、腫れもひどい。
医者に行ってレントゲンを撮ってもらった。
医者は絶句した。
「残念ですが、骨を削ることになります。ヒザの骨にフジツボがびっしり根を張っていますから」
……いや、これ気持ち悪い。
昔聞いた時はゾッとしました。

それから、よくあるのは落ちた男のはなし。
ある人が写真を取っていた。
と、崖に人がいるのが見えた。
ああ、いいなぁ、と思ってシャッターを切ろうとしたら、その人が崖からふらりと落ちた。
「あっ!」と思って手に力が入り、シャッターを切ってしまった。
落ちた男は死んでしまった。
それから現像に出し、驚いた。
あとから遺族はそのことを知って、最後の写真だから是非欲しいと言ったが、彼は断った。
絶対に見せたくない。
遺族は裁判沙汰になってももらうと言い張ったので、男は「どんなことがあっても自分は関係ない」といい、写真を見せた。
写真には男が崖から落ちているところが写っていた。
男の身体には海から伸びた無数の手が絡み付いていた。

あとは落ち武者?
いわゆる耳無し法一ですね。
盲目の琵琶法師が壇ノ浦で平家物語をやっていると誰かが来て、御前で腕前を披露せよと言う。
で、いってみるとたいそうなところ。
これはと気合いを入れてやると次の日も次の日も、と。
おかしく思った和尚が後を付けさせると法一は平家一門の墓の前で朗誦していた。
法一を連れ戻して体中にお経を書いたけど、耳に書いてなくて、耳だけ持っていかれてしまうという話。

それから、舟幽霊も、これは妖怪だけど、有名ですね。
船に柄杓でみずをいれるってやつ。
底のない柄杓を渡せば大丈夫。

あとは磯女ってのがありますが、これは幾つかあるようです。
一つは子供を抱いていて、「魚くれ」って言う奴。
魚をあげると、子供がばりばり魚を食う。
で、食い終わると、また「魚くれ」
最終的にあげるものがなくなると「子供を抱いてくれ」ってなる。
抱くと手から離れず、しかもどんどん重くなり、潰されたり、牛鬼が来たりして死んでしまう。
もう一つは、単に絶世の美女なんだけど、目が合うだけで水の事故は確実。
ってやつ。
最後は、奥さんがじつは磯女、っていうか人魚みたいなもので、子供が出来るんだけど、例によって正体がばれて海へ戻らなきゃならない。
で、片目を外して、これをしゃぶらせている限り子供は餓えないから……ていうようなはなし。

もちろん、人魚もね。
これはもう世界中にありまして、アンデルセンの人魚姫からラブクラフトのダゴンまで様々です(どっちも創作で伝承じゃないけど)
もともと「地上にあるものは、海にもあるに違いない」という発想が西欧にはあったらしく、『海馬』『海兎』『海豚』というものも想像されたそうで。
人魚はミイラもあるし、一時は『ジェニー・ハニヴァー』というえげつないミイラもでまわったそうですよ。
でも日本人なら「八百比丘尼」
「やおびくに」とも「はっぴゃくびくに」とも読みますが、同じです。
が、津々浦々(まさに)。
話は少しずつ違うようで。
でも根本は一緒です。
ある若い女性が人魚の肉を食べてしまい、あまりにも長く生きすぎてしまう話です。
2パターン覚えています。

娘の父親が人魚をつり上げるんですが……「人魚の肉を食えば、死ぬことはない」
父親は人魚を殺し、村で振る舞われます。
みな伝説については知っているんですが、どうも気味が悪いし
「たたりがあるかもしれぬ」
ということで箸を付けません。
当の父親も食べない。
そんなことを全然知らない娘が不思議に思って余り物に手を付けてしまう。

もう一つは打ち上げられた人魚が村で振る舞われる方。
これも庄屋の家で振る舞われるわけですが、だれも食べた振りをして本当は食べない。
ただ知らずにいた父親は「なんだかわからんが、旨そうなものなので娘に食わせてやろう」と持って帰り、娘に食べさせてしまう。

どちらにしても、結果的に娘は老いもせず死にもせず長生きをしてしまう。
結婚しても、夫は先に年をとり死んでいく。
何人と連れ添っても同じだ。
どんなに好きになってもどんどんずれていく。
寂しさや無常から出家する、という話。

僕はこれの他に、この娘が人の死どころか村が栄え、廃れ、誰もいなくなってしまっても、彼女だけは綺麗で若いままだった。
というオチも知っていますが、なんとも悲しく恐ろしいです。
いつも「それだったら人魚探しに行って、夫にも食べさせればいいのに」とか無茶なことを考えたりもします。
これで「ああ、こんなに好きなのに、あなたは私を残して年月を重ねてしまうのね!」
と夫を殺してしまえばエンディミオンの話になりますね。
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