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春日武彦氏の本を読んだ。

三年くらい前に読んだ奴で、その時は中々勉強になると思っていたのだが、読み返してあまり覚えていないのに驚いた。
一体、僕の記憶ってのは僕のものなのか?
こんなに簡単に忘れる「記憶」と言うものをじぶんの身体の一部と断じて良いのかさえ不安に思う。
僕が思い出すのは大学の屋上で読んでいた記憶だ。
小心者なので人とあわないように出来るだけこそこそと読んでいた。


『ストーカー』というものがある。
ストーカーという病名や罪状と言うものがあるわけではないらしい(当時)
ただ、その言葉が出た時には「そう、これだ」と思う人は少なくなかったらしいから、潜在的ストーカーは昔からいたわけだ。
でも「ストーカー」というしっくりした言葉がなかった。

言ってみれば、一種の妄想だろう。
ストーカーにとっては対象の異性と自分との間にはなんらかの関係がある。
それは良好であれ険悪であれ、恋愛として機能している関係のようだ。。
ちょっと言っておかなければならないのは「あとをつける」というようなことが一回起こったくらいではストーカーとは呼ばないのである。
一応、僕も男として言っておくが、好きな女のあとをつけること自体は「気が狂ってる」とは思えない。
情熱は時として妙な行動に駆り立てるものだ。
しかし、ストーカーと呼ばれる者は極めて執拗な追跡や、あまつさえ脅迫にまで及ぶ持続的行為なのである。
たった一度、女性を付けただけではストーカーではない。
それは、言わば「気の迷い」だ。
僕はそう思う。



ニンフォマニアとエロトマニアは別物だ。
前者は性依存とか色情狂とよばれるようにセックスに対してのものであり、人よりも行為や感情を求める。
一方でエロトマニアはある意味で純真なくらい恋愛にこだわっている。
性的なことと関係なく「愛している」とか「愛されている」という妄想にとらわれている。
エーロスは愛の神であり、性欲の神ではない。
で、ストーカーというのは専らエロトマニアであるのだそうだ。

困るのは、そういう人達が迷惑をかけているということに気付かないことだ。
「監視」という言葉を正義の範疇に入れている。
他の男と付き合うのは裏切りだと思い込んだり、自分は試されていると思い込んだりするのだそうだ。


古来、恋愛感情は狂気との親和性が高い。
これは今でも変わっていない。
執拗にこだわり、頭の中を占め、更には憎悪にさえなる。
いや、恋愛が破れた時に憎悪に変わるのは、ショックの大きさや自分の惨めさに対する自衛手段なのかもしれない。
相手を憎むことによって自分の傷を癒そうとしているのだ。
それは誰にもあることかもしれない。
しかし、やはり常態ではない。
奇妙である。
そう考えると、ストーカーと普通の人間のボーダーを曖昧にしそうになるが、やはり執拗に人のあとを付けたり、連絡を入れたり、一方的に自分の恋愛観や妄想的、理想的、あるいは不可思議な原因で女性を束縛するのは迷惑だ。
ごく常識的に考えて、そういう迷惑は、叱られたり嫌われたりしてもしょうがないものである。
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