え、まあ、趣味とか雑事とかだぜ?
BlogPet 今日のテーマ 春ですね~
「春だなぁと思うのはどんな時?」
朝寝は春が一番、春は朝寝に限る……などと言うは小原庄助さんみたいなぐうたらに違いないけれど、孟浩然という有名な詩人のおかげで興が乗るわけ。
春眠 暁を覚えず
処処 啼鳥を聞く
夜来 風雨の声
花落つることを知る多少
ざっくりと訳してしまえば「春は朝が来てもうとうと。鳥がないてる。昨日雨風があったから花もいくらか落ちただろうなぁ(でも布団からは出ない)」って感じでしょうか。
暖かいので布団の中でころころしながら、鳥鳴いてるわぁ、とか言って。でも布団から出ないで目は閉じたまんま。昨日の雨でうっすら濡れた土の匂いが鼻腔に触れて、ああ、そういえば昨日雨降ったし、花散ってるだろうなぁ、と閉じた目に花の散る絵を思い描いている。
そんな感じ。
肌も耳も鼻も使ってるのに、目には幻像が映っている。
それが花の散る寂寥感とホカホカ陽気と混じってて気持ちよいのだろう、と思っています。
あくまで個人的な考えですが。
僕はずっとこの詩を春雨のある、わりと春の若い時期、ちょうど桜の時期を思っていたんですが、そうではないようです。
実際には晩春の花が散って行く時期なんだとか。花散る春の寂しさを歌ったんだということです。
てっきり「朝寝は最高だぜ」って詩だと思ってました。
春眠 暁を覚えず
処処 啼鳥を聞く
夜来 風雨の声
花落つることを知る多少
ざっくりと訳してしまえば「春は朝が来てもうとうと。鳥がないてる。昨日雨風があったから花もいくらか落ちただろうなぁ(でも布団からは出ない)」って感じでしょうか。
暖かいので布団の中でころころしながら、鳥鳴いてるわぁ、とか言って。でも布団から出ないで目は閉じたまんま。昨日の雨でうっすら濡れた土の匂いが鼻腔に触れて、ああ、そういえば昨日雨降ったし、花散ってるだろうなぁ、と閉じた目に花の散る絵を思い描いている。
そんな感じ。
肌も耳も鼻も使ってるのに、目には幻像が映っている。
それが花の散る寂寥感とホカホカ陽気と混じってて気持ちよいのだろう、と思っています。
あくまで個人的な考えですが。
僕はずっとこの詩を春雨のある、わりと春の若い時期、ちょうど桜の時期を思っていたんですが、そうではないようです。
実際には晩春の花が散って行く時期なんだとか。花散る春の寂しさを歌ったんだということです。
てっきり「朝寝は最高だぜ」って詩だと思ってました。
春の詩で言うと、僕は李白の「月下独酌」 も思い出します。
花間 一壺の酒
独り酌みて相親しむもの無し
で始まる五言律詩です。
花咲いてる時期に外で酒飲んでる、一人で。
一人で花見酒って言うのが良いですね。
杯を挙げて明月を迎え
影に対して三人となる
春の物寂しさか、月を迎えて影をいれて三人組で飲みかわす。
杯を挙げるのには、杯中に月を映す様子も見えるでしょうか。
月から地面の影までの広い上下運動が心地よいですね。
月 既に飲むを解さず
影 徒に我身に随う
暫く月と影を伴いて
行楽 須く春に及ぶべし
月は酒を飲まないし影は我身に従うだけだが。
ま、月と影と自分で楽しもう、春のうちが一番だ。
月は本当は飲まないし、影もただの影なんだけど……って、言うわけですね。
意外とすんなり月と影に人格を認めないで、ちょっと「いや、わかってんだけどね」って言う所を感じます。ってか可愛いですね。
「ま、でも春のうちが一番遊ぶのにいいんだ」って言ういじらしさねw
春って言葉で冒頭の花の事を思い出して、ちょっと暖かい華やかな感じ。
我歌えば 月 徘徊し
我舞えば 影 零乱す
もうすっかり酔ってますね。一人で花の間でふらふら歌って、月を見れば動いてる。ふらふら舞えば影もゆらゆら揺れている。
実際には月は時々刻々と空を動いているし、影は踊りを真似ているだけなのに。
天上の大きな動きと地上の細かな動きが良いし、なんとなく絵になります。
素敵な独り遊び……じゃないか、三人遊びですね。
ところで「零乱(レイラン)」って言葉は辞書には載ってませんでした。
揺れたりすることらしいです。
醒時 同じく交歓し
酔時 各おの分散す
今のうちならこうやって気持ちよく交歓してるけど、もっとメートル上がったらてんでんばらばらになってしまう。
程よいうちは楽しいけど、目が回るほど飲んだら、ってとこでしょうか。
ここまで読んで来てもうわかってると思うんだけと、この詩は常に『対』になってますね。
「月と影」「歌と舞」「醒と酔」って感じで。
シンプルで振幅の大きい対置法ですな。
永く無情の遊を結び
相期す 遥かなる雲漢に
無情の遊ってなんだろうな、って思いますね。ここに来て情が無いのか?
どうもこれは「人間的な情」じゃあ無い、という事らしい。
道教的な考え方です。
老子の道徳経にあるようですが、「『自然』は人間的な仁とか愛とかじゃなくて、すべてを藁犬のように扱う」ってのがあるんです。
そういう世俗的な善悪とか好悪に左右される情ではない。
だから「無情」なわけ。
つまり、俗世的な、地上的な、その場限りな「情」じゃなくて、もっと森羅万象的な「遊」をもって繋がりをえる。
友情を結んだわけじゃなくて、遊びの誓いを永遠に結んだ感じですね。
なんというか……「友情」じゃなくて「遊情」を永遠にむすんだわけですか?
で、「また会おう、雲の上の方で」というわけです。
途中までは酔っぱらって視線が上下していたのに、最後ですこーんと仙人になっちゃいましたね。
独特の楽しい、ふわふわした感じが、最後仙境に入る事である意味はっきりしたみたいです。
以下、全文です。
月下独酌その1
花間 一壷の酒
独酌 相親しむ無し
杯を挙げて 明月を迎え
影に対して 三人を成す
月既に 飲を解せず
影徒に 我が身に随う
暫く月と影を伴うて
行楽 須らく春に及ぶべし
我歌えば 月 徘徊し
我舞えば 影 零乱
醒時 同じく交歓し
酔後 各 分散す
永く無情の遊を結び
相期して 雲漢はるかなり
あと、李白には「山中に幽人と対酌す」というのがあります。
両人対酌 山花開く
一杯一杯 復た一杯
我酔うて眠らんと欲す 卿(キミ)しばらく去れ
明朝意あらば 琴を抱いて来たれ
いいっすねw
一杯一杯また一杯ってww
のんべぇの歌。
二人が杯を交わすと花も開くぜ。ってのがもう飲んでるっぽい感じがする。
でも、リズムが良いんです。口に出すとすごく良い、飲みたくなる。
リョーニンタイシャクサンカヒラク
イッパイイッパイマタイッパイ
で、「あぁー、酔った。眠くなったから帰ってくんね? でさ、明日来るんだったら琴持って来てよ」
なめとんのかw
でも多分行くけどね。っていう詩です。
花間 一壺の酒
独り酌みて相親しむもの無し
で始まる五言律詩です。
花咲いてる時期に外で酒飲んでる、一人で。
一人で花見酒って言うのが良いですね。
杯を挙げて明月を迎え
影に対して三人となる
春の物寂しさか、月を迎えて影をいれて三人組で飲みかわす。
杯を挙げるのには、杯中に月を映す様子も見えるでしょうか。
月から地面の影までの広い上下運動が心地よいですね。
月 既に飲むを解さず
影 徒に我身に随う
暫く月と影を伴いて
行楽 須く春に及ぶべし
月は酒を飲まないし影は我身に従うだけだが。
ま、月と影と自分で楽しもう、春のうちが一番だ。
月は本当は飲まないし、影もただの影なんだけど……って、言うわけですね。
意外とすんなり月と影に人格を認めないで、ちょっと「いや、わかってんだけどね」って言う所を感じます。ってか可愛いですね。
「ま、でも春のうちが一番遊ぶのにいいんだ」って言ういじらしさねw
春って言葉で冒頭の花の事を思い出して、ちょっと暖かい華やかな感じ。
我歌えば 月 徘徊し
我舞えば 影 零乱す
もうすっかり酔ってますね。一人で花の間でふらふら歌って、月を見れば動いてる。ふらふら舞えば影もゆらゆら揺れている。
実際には月は時々刻々と空を動いているし、影は踊りを真似ているだけなのに。
天上の大きな動きと地上の細かな動きが良いし、なんとなく絵になります。
素敵な独り遊び……じゃないか、三人遊びですね。
ところで「零乱(レイラン)」って言葉は辞書には載ってませんでした。
揺れたりすることらしいです。
醒時 同じく交歓し
酔時 各おの分散す
今のうちならこうやって気持ちよく交歓してるけど、もっとメートル上がったらてんでんばらばらになってしまう。
程よいうちは楽しいけど、目が回るほど飲んだら、ってとこでしょうか。
ここまで読んで来てもうわかってると思うんだけと、この詩は常に『対』になってますね。
「月と影」「歌と舞」「醒と酔」って感じで。
シンプルで振幅の大きい対置法ですな。
永く無情の遊を結び
相期す 遥かなる雲漢に
無情の遊ってなんだろうな、って思いますね。ここに来て情が無いのか?
どうもこれは「人間的な情」じゃあ無い、という事らしい。
道教的な考え方です。
老子の道徳経にあるようですが、「『自然』は人間的な仁とか愛とかじゃなくて、すべてを藁犬のように扱う」ってのがあるんです。
そういう世俗的な善悪とか好悪に左右される情ではない。
だから「無情」なわけ。
つまり、俗世的な、地上的な、その場限りな「情」じゃなくて、もっと森羅万象的な「遊」をもって繋がりをえる。
友情を結んだわけじゃなくて、遊びの誓いを永遠に結んだ感じですね。
なんというか……「友情」じゃなくて「遊情」を永遠にむすんだわけですか?
で、「また会おう、雲の上の方で」というわけです。
途中までは酔っぱらって視線が上下していたのに、最後ですこーんと仙人になっちゃいましたね。
独特の楽しい、ふわふわした感じが、最後仙境に入る事である意味はっきりしたみたいです。
以下、全文です。
月下独酌その1
花間 一壷の酒
独酌 相親しむ無し
杯を挙げて 明月を迎え
影に対して 三人を成す
月既に 飲を解せず
影徒に 我が身に随う
暫く月と影を伴うて
行楽 須らく春に及ぶべし
我歌えば 月 徘徊し
我舞えば 影 零乱
醒時 同じく交歓し
酔後 各 分散す
永く無情の遊を結び
相期して 雲漢はるかなり
あと、李白には「山中に幽人と対酌す」というのがあります。
両人対酌 山花開く
一杯一杯 復た一杯
我酔うて眠らんと欲す 卿(キミ)しばらく去れ
明朝意あらば 琴を抱いて来たれ
いいっすねw
一杯一杯また一杯ってww
のんべぇの歌。
二人が杯を交わすと花も開くぜ。ってのがもう飲んでるっぽい感じがする。
でも、リズムが良いんです。口に出すとすごく良い、飲みたくなる。
リョーニンタイシャクサンカヒラク
イッパイイッパイマタイッパイ
で、「あぁー、酔った。眠くなったから帰ってくんね? でさ、明日来るんだったら琴持って来てよ」
なめとんのかw
でも多分行くけどね。っていう詩です。
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