え、まあ、趣味とか雑事とかだぜ?
ブログペット導入したのはいいんですが。
ココロが「ストローで料理作る」とか言ってる。
音速丸みたいな発想。
「ガム汁」とか「乾電池の塩焼き」とか言って欲しいですね。
そんなわけでロココです。
ロココと言うと「軽薄」という何とも不名誉な印象が付随しながら、「優美」「優雅」で「明るい」イメージじゃないでしょうか。
たしかにロココは貴族文化を背景にした過分に装飾的な要素がありますね。
細かい装飾が沢山ついてキラキラしてる感じです。
ココロが「ストローで料理作る」とか言ってる。
音速丸みたいな発想。
「ガム汁」とか「乾電池の塩焼き」とか言って欲しいですね。
そんなわけでロココです。
ロココと言うと「軽薄」という何とも不名誉な印象が付随しながら、「優美」「優雅」で「明るい」イメージじゃないでしょうか。
たしかにロココは貴族文化を背景にした過分に装飾的な要素がありますね。
細かい装飾が沢山ついてキラキラしてる感じです。
基本的にロココは宮廷絵画だと言われています。
後期バロックとやや重なりながら、最盛期は18世紀です。
大まかな美術史ではバロックの次の時代区分に分けられますね。
この分け方も実はそういい加減でもないようです。
ルネッサンスやバロックという時代の絵画の一大中心地はイタリアでした。
ヴェネチア、フィレンツェ、ローマ、それからミラノ。
始終フランスや神聖ローマ帝国からちょっかい出されていた時代ではありましたが、文化の中心地でした。
ローマがメッカだったわけですw
それからフランドル地方、今のベルギーからオランダにかけても優秀でしたし、スペインにはバロックの巨匠ディエゴ・ベラスケスがいました。
ドイツ地方は油彩画を確立した事で有名ですし、アルブレヒト・デューラーと言う大名人がいました。この人はダヴィンチと同時代人です。
で、フランスやイギリスなんですが、どうもパッとしない。
でも後期ルネサンスにイタリアから美術家を輸入して「フォンテーヌブロー派」という流れがありました。
有名なのは「ガブリエルデストレ姉妹」でしょう。(リンクはポスター屋です)
ご覧の通り。
後期ルネサンス、つまりマニエリスムの影響が強い所為なのか、どうにもエロティックです。
乳首つまんでる絵として有名です。
それにこの絵は題材がやっぱり宮廷人なんですね。
フォンテーヌブロー派では神様や神話を素晴らしい構図や空間に配するよりも宮廷人を官能的に描く事が多かったみたいです。
それに非常に絵が似ています。
指や肌や全体の表情の付け方なんかは、それこそ「マニエラ(マニュアル)」な感じがします。
時代が下り、一気に17世紀後半に入ります。
ロワ・ソレイユ、太陽王ルイ14世の治世です。
この当時は言わずもがな絶対王政の確立とフランスの強国化の時代です。
フランス人でイタリアで活躍していたプッサンがいます。
それにルネ・デカルト、ラシーヌなんかがいた時代です。
ルイ14世はバレエや宮廷文化に非常に力を注ぎました。
これがルイ15世の『ロココ最盛期』の下地になります
で、18世紀。
貴族的で享楽的な絵画と呼ばれるロココがルイ15世の時代に訪れる事になるのですが、どんな画家がいただろうか、と名前を見ると
シャルダン
フラゴナール
ラ・トゥール
ヴァトー
ブーシェ
結構有名な名前が並んでいますね。
ラ・トゥールは二人います。
古い方がジョルジュ・ド・ラ・トゥールです。
ロココ時代のがカンタン・ド・ラ・トゥール 。
ジョルジュの方が現代では有名ですが、18、9世紀には忘れられた存在でした。
あのロウソクを手で覆っている子供の絵ですね。
カラヴァッジォの影響を強く受けた灯と影の画家です。
カンタンの方はもっぱらポンパドゥール夫人の絵で有名です。
フラゴナールは「ぶらんこ」で有名です。
これも明るく健康的で官能的なところがありますね。
ある意味でギリシャ的な、朗らかなエロティシズムがあります。
全体的に明るくて色彩豊かなのうえにプロポーションや化粧がやたら「可愛らしい」感じを持たせます。
足も可愛いですね。
指先や足に注目するとこれが非常に官能的なのがわかる。
足をキュッと反っているのはエロティックなんです。
赤い靴が飛んでるのも象徴的ですね。
三人の天使が漫画的な動作をしてるのもおもしろい。
ぶらんこ覗きプレイ
ちなみに覗いているのは愛人だそうで。
当時、立派な男性と結婚してハイソな社交界にデビューするということは愛人探しに近かったという話も聞いた事があります。
地位と家庭的愛は夫から、官能的愛は愛人から、って感じでしょうか。
勿論、この絵はそれだけじゃない。
大きな運動を描いていますね。
運動と言えば、もう一つシャルダンの「独楽を回す少年」。
少年が回っている独楽を見つめている絵ですが、この「回っている」運動を描いていますね。
実に静謐とした運動です。
ただし独楽はヴァニタス、虚栄の象徴でもある。
いそがしく回ってなければならないし、止まれば倒れる。
ブーシェといえばポンパドゥール夫人。
この夫人は大変に可愛い。
小顔で「お人形さんみたい」の典型のようですが、知性派だったようで本を持っている絵が多い。
実際、彼女にまつわる話は官能と知性と両方あるから素晴らしい。
彼女はルイ15世の寵妃ですが、このルイ15世って人がとても性欲が強かったらしい。
にもかかわらずロリコン。
彼女は色々考えた末、「鹿の園」 という娼館みたいなものをヴェルサイユの森につくったそうです。
森ってのが良いですね。
「少女」と呼ばれるような年齢の女の子達も揃っていたようですが、全員ルイ15世のためにいるわけ。
すごいです。
で、彼女がそれを作ったわけと言うのは、性欲を発散させて他に愛人を作らせない様にするため、だったという。
発想がドライです。
それから、実際には中世にも「女性の胸で」という記述があるそうですが、良く言われる説で「パイズリ」はポンパドゥール夫人の発案だとか。
ルイ15世のロリコンを直すためだったと言う事です。
そんな素敵なロココ時代ですが、やはり花は一時にしか咲かないものです。
1789年のフランス革命に向けてにわかに雰囲気が変わり、革命とともにロココは首を切られてしまいます。
そして理性と社会倫理をベースにカッチリした構図、水平や垂直を意識した構成の新古典主義。
感情と内面を最重視して、バロック的な運動感、うねるような大胆な構図を利用したロマン主義。
という風に別れたのでした。
「ロココ」という語は、装飾なんかに使う貝殻のことで「見た目ばっかり装飾的な」という否定的な意味で新古典主義時代につけられた呼称でした。
後期バロックとやや重なりながら、最盛期は18世紀です。
大まかな美術史ではバロックの次の時代区分に分けられますね。
この分け方も実はそういい加減でもないようです。
ルネッサンスやバロックという時代の絵画の一大中心地はイタリアでした。
ヴェネチア、フィレンツェ、ローマ、それからミラノ。
始終フランスや神聖ローマ帝国からちょっかい出されていた時代ではありましたが、文化の中心地でした。
ローマがメッカだったわけですw
それからフランドル地方、今のベルギーからオランダにかけても優秀でしたし、スペインにはバロックの巨匠ディエゴ・ベラスケスがいました。
ドイツ地方は油彩画を確立した事で有名ですし、アルブレヒト・デューラーと言う大名人がいました。この人はダヴィンチと同時代人です。
で、フランスやイギリスなんですが、どうもパッとしない。
でも後期ルネサンスにイタリアから美術家を輸入して「フォンテーヌブロー派」という流れがありました。
有名なのは「ガブリエルデストレ姉妹」でしょう。(リンクはポスター屋です)
ご覧の通り。
後期ルネサンス、つまりマニエリスムの影響が強い所為なのか、どうにもエロティックです。
乳首つまんでる絵として有名です。
それにこの絵は題材がやっぱり宮廷人なんですね。
フォンテーヌブロー派では神様や神話を素晴らしい構図や空間に配するよりも宮廷人を官能的に描く事が多かったみたいです。
それに非常に絵が似ています。
指や肌や全体の表情の付け方なんかは、それこそ「マニエラ(マニュアル)」な感じがします。
時代が下り、一気に17世紀後半に入ります。
ロワ・ソレイユ、太陽王ルイ14世の治世です。
この当時は言わずもがな絶対王政の確立とフランスの強国化の時代です。
フランス人でイタリアで活躍していたプッサンがいます。
それにルネ・デカルト、ラシーヌなんかがいた時代です。
ルイ14世はバレエや宮廷文化に非常に力を注ぎました。
これがルイ15世の『ロココ最盛期』の下地になります
で、18世紀。
貴族的で享楽的な絵画と呼ばれるロココがルイ15世の時代に訪れる事になるのですが、どんな画家がいただろうか、と名前を見ると
シャルダン
フラゴナール
ラ・トゥール
ヴァトー
ブーシェ
結構有名な名前が並んでいますね。
ラ・トゥールは二人います。
古い方がジョルジュ・ド・ラ・トゥールです。
ロココ時代のがカンタン・ド・ラ・トゥール 。
ジョルジュの方が現代では有名ですが、18、9世紀には忘れられた存在でした。
あのロウソクを手で覆っている子供の絵ですね。
カラヴァッジォの影響を強く受けた灯と影の画家です。
カンタンの方はもっぱらポンパドゥール夫人の絵で有名です。
フラゴナールは「ぶらんこ」で有名です。
これも明るく健康的で官能的なところがありますね。
ある意味でギリシャ的な、朗らかなエロティシズムがあります。
全体的に明るくて色彩豊かなのうえにプロポーションや化粧がやたら「可愛らしい」感じを持たせます。
足も可愛いですね。
指先や足に注目するとこれが非常に官能的なのがわかる。
足をキュッと反っているのはエロティックなんです。
赤い靴が飛んでるのも象徴的ですね。
三人の天使が漫画的な動作をしてるのもおもしろい。
ぶらんこ覗きプレイ
ちなみに覗いているのは愛人だそうで。
当時、立派な男性と結婚してハイソな社交界にデビューするということは愛人探しに近かったという話も聞いた事があります。
地位と家庭的愛は夫から、官能的愛は愛人から、って感じでしょうか。
勿論、この絵はそれだけじゃない。
大きな運動を描いていますね。
運動と言えば、もう一つシャルダンの「独楽を回す少年」。
少年が回っている独楽を見つめている絵ですが、この「回っている」運動を描いていますね。
実に静謐とした運動です。
ただし独楽はヴァニタス、虚栄の象徴でもある。
いそがしく回ってなければならないし、止まれば倒れる。
ブーシェといえばポンパドゥール夫人。
この夫人は大変に可愛い。
小顔で「お人形さんみたい」の典型のようですが、知性派だったようで本を持っている絵が多い。
実際、彼女にまつわる話は官能と知性と両方あるから素晴らしい。
彼女はルイ15世の寵妃ですが、このルイ15世って人がとても性欲が強かったらしい。
にもかかわらずロリコン。
彼女は色々考えた末、「鹿の園」 という娼館みたいなものをヴェルサイユの森につくったそうです。
森ってのが良いですね。
「少女」と呼ばれるような年齢の女の子達も揃っていたようですが、全員ルイ15世のためにいるわけ。
すごいです。
で、彼女がそれを作ったわけと言うのは、性欲を発散させて他に愛人を作らせない様にするため、だったという。
発想がドライです。
それから、実際には中世にも「女性の胸で」という記述があるそうですが、良く言われる説で「パイズリ」はポンパドゥール夫人の発案だとか。
ルイ15世のロリコンを直すためだったと言う事です。
そんな素敵なロココ時代ですが、やはり花は一時にしか咲かないものです。
1789年のフランス革命に向けてにわかに雰囲気が変わり、革命とともにロココは首を切られてしまいます。
そして理性と社会倫理をベースにカッチリした構図、水平や垂直を意識した構成の新古典主義。
感情と内面を最重視して、バロック的な運動感、うねるような大胆な構図を利用したロマン主義。
という風に別れたのでした。
「ロココ」という語は、装飾なんかに使う貝殻のことで「見た目ばっかり装飾的な」という否定的な意味で新古典主義時代につけられた呼称でした。
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